覚悟、だけでなくて、安定した環境条件でなければ絶対作れません。
自主映画を撮るひとたちは、フリーで活動しているひとも多いですね。専門学校とかを出て、バイトで生活しながら…とか。
学校で作る映画ならともかく、学生で映画を撮るのは大変。時間的な両立という面で制限かかるし、学業捨ててバイトするか生活切り詰めるか。
ましてや、理系大学院生で…なんて自殺行為に等しくて、仕送り0で奨学金生活している中から、映画製作の資金を捻出して時間作ろうとしたら、何かを捨てないと不可能。
去年「MATH」を撮影し始めたときは、映画を撮るためにうまくやりくりして…研究絡みのバイトをして資金貯めて実現まで漕ぎ付けたのですが。
それも修士一年だからできたわけで、編集のための時間確保でかなり四苦八苦したように、二年になると急に難しくなります。
今、僕は博士の一年生。
これまでと違って、簡単に学位取れるわけでもなく…。
進めないといけないことは常にある状況下で、果たして映画なんて撮れるか。周りからも新作製作の話はよく話題に上がるわけですけど、ちゃんと完成まで責任持てるか自分の中で怪しくて、時が来るまで待っていました。
覚悟だけではどうしようもない、と書いたけど、僕が待っていたのは「覚悟」そのもの。
僕の中で、他の何よりも、創作に対して前向きになれる気持ちが生まれるまで。
僕も生身の人間で、創作に特化したマシンではないです。
だから、自分の中で表現したい「気持ち」が創作の次元に落ちて、環境がある程度安定するのを待っていました。
今度こそ動ける…という感触。
とりあえず、ココの更新をまめにしていこうと思います。