後輩さんの紹介で『フォーチュン・クッキー』(原題:Freaky Friday)を鑑賞。
リンジー・ローハンさんが素敵ですが、脚本も素晴らしい。
題材自体、リメイクですし他の作品でも見かける設定ながら、ドラマとコミカルな演出がしっかりしていて楽しめました。
映画としての質量感は、脚本の出来不出来に大きく左右されます。
ドラマの起伏や全体としての方向、伏線など、綿密に練らなければそういう質量感は生まれませんから、しっかり時間をかけて議論すべきですね。
新作のプリプロ…というかストーリー作りを進めながら、アイデアの新しさだけでなく、ドラマをどう組み込むか模索しています。
問題になっているのは、『夢現ノ床』EP2&3で、まだ納得のできるドラマに仕上がっていません。自主製作で可能なロケーションの規模も限られていますから、余計に試行錯誤しています。
おそらく、この作品後しばらく長い作品は撮らないので…ゆっくり企画を進める方針です。
2008年11月06日
2008年10月09日
新作準備状況
更新空けました><。
まだ募集要項の投稿をしていません。
本来、もう抱えていた作業から開放されているはずが、そうでもないので。慌てる必要はないという判断です。
まずこのサイトで告知します。
これからプロダクションに入るのは、『夢現ノ床』episode2&3、それから事務所の作品(候補はあるがどれを撮るか未定)の二つ。
『夢現ノ床』は再度アイデアの整理中。
企画から時間が経つと、やはりもっと面白いもの、を求めてしまう。この際徹底します。
撮影済みの「1」でさらっと流した舞台背景、『死を選べる世界』をどこまで掘り下げられるか。
事務所の作品はいくつか候補ありますが、今一番個人的に撮ってみたいアイデアは『ごっこ』というタイトルの企画。
マネごとがホンモノになっていく過程を追うドラマ展開ですが、ひねって面白いものに仕上げたい。
また、ベネズエラ来年の新作。
あばたさんから素敵なアイデアを貰ったんですが、既出、という残念なオチで。まぁ一応その作品もチェックして、差別化できるようなら面白いんでやりたいな、と。
相変わらず、律速段階は「編集」という状況^^;
どうしようもないですが…これが改善できなければ、映像の活動は続けられないですね。これからもっと研究忙しくなりますから。
まだ募集要項の投稿をしていません。
本来、もう抱えていた作業から開放されているはずが、そうでもないので。慌てる必要はないという判断です。
まずこのサイトで告知します。
これからプロダクションに入るのは、『夢現ノ床』episode2&3、それから事務所の作品(候補はあるがどれを撮るか未定)の二つ。
『夢現ノ床』は再度アイデアの整理中。
企画から時間が経つと、やはりもっと面白いもの、を求めてしまう。この際徹底します。
撮影済みの「1」でさらっと流した舞台背景、『死を選べる世界』をどこまで掘り下げられるか。
事務所の作品はいくつか候補ありますが、今一番個人的に撮ってみたいアイデアは『ごっこ』というタイトルの企画。
マネごとがホンモノになっていく過程を追うドラマ展開ですが、ひねって面白いものに仕上げたい。
また、ベネズエラ来年の新作。
あばたさんから素敵なアイデアを貰ったんですが、既出、という残念なオチで。まぁ一応その作品もチェックして、差別化できるようなら面白いんでやりたいな、と。
相変わらず、律速段階は「編集」という状況^^;
どうしようもないですが…これが改善できなければ、映像の活動は続けられないですね。これからもっと研究忙しくなりますから。
2008年09月13日
自主映画製作とギャラ問題
今度久々に募集をかけますが…その前に自分のスタンスを整理したいので書きます。
「自主映画のスタッフ・キャストさんにギャラを支払うべきかどうか」という、僕ら関係者を常に悩ませる問題があります。
この問題に対する直接的な回答は、結局「公募者と応募者の撮影における関係、社会的立場、参加意欲」の兼ね合わせでケースバイケースで決められていくべきだ、に落ち着きそうですが…。
僕が気にかけているのは、映画の質と絡む部分です。

最近はもう、スタッフ・キャストの募集をネット掲示板でかけることが当たり前になりました。SNSの普及は、それをさらに加速化させていて、連日のように誰かが募集をかけて、誰かが応募しています。
僕が自主映画に最初に絡んだのも、ネット掲示板がきっかけでした。当時はそこまで利用者は多くありませんでしたが…。「ギャラ」や「交通費支払い」、「食費支払い」という文句は今ほど問題にはなっていませんでした。そんなにネット公募で大量の応募があるわけでもなく、あくまで純粋に「身内を増やす」感覚だったのかもしれません。少なくとも駆け出し新人(笑)の僕の場合は、応募者&公募者両方の立場を経験していますが…音楽の仕事を得るためのステップ=経験を踏めるネットワークを作ることが主目的でした。
変遷期がいつだったのかは、僕も知りません。
「ごくわずかながら謝礼を…」を時々見る程度だったのが、今は「交通費・食費付」が圧倒的によく目につきますし、時々「ギャラ日給〜円」も現れました。
学生映画ではまだノーギャラの方が多いですね。
先日は某SNSでも大変話題になっていましたが…製作者側も、折角参加してくださるわけですから、全員に交通費・食費を出して、更にギャラを出したいのです。でも、現実問題、豊富にはない予算をなるだけ機材などの映像資産に回せるならば、そのほうが美しい絵が撮れるのも事実で、葛藤するわけですね。
昔なら公募数も少なかったので、そこまでの思考で終われましたが…。最近は情報の競争率が高いので、「もしギャラを出して(上げて)応募数が増える&演技力の高いひとに来て貰えるなら…」という発想に追い込まれます。
現実、役者さんはフリーターでやってる方多いので、ギャラの出る「仕事」への応募に殺到しています。
さらに最近追い討ちをかけるのが、ある程度大きなグループの「劇場公開」の踊り文句。
ギャラ以上に実績が大事ですから、これは殺し文句ですね(苦笑。例え単館の小さな劇場の深夜上映であっても。
これも公募者の資本力に拠るところ大きくて、『入選して上映』を狙う初心者には辛いものがあります。
そう、資本力のない初心者に、だんだん厳しくなってきていると思うんです。
逆に「お金を出すことで」良質な作品を撮れる可能性が高くなるわけで…当たり前の法則ではあるのですが、それが大きな前提となって自主映画が商業映画っぽい形に変質していくことを懸念しています。

情報化社会は元には戻りませんし、今後も「ギャラ」や「劇場公開」、「著名人が参加」、「販売」を名売った公募は増えると思います。
大切なのは、その中で資本力のない初心者がどう生き残ればいいのか、ということです。
いつの時代もおそらく多くのひとは、ボランティアに寛大です。
そのことが根本から変わることは、よほどの不況に落ち込まない限りないでしょう。ヒトにとっての価値は一元的なものではありませんから。
一番重要なのは、オリジナルな制作コンセプトを打ち出すことだと思います。
「映画祭で受賞を狙う」なんて、今は書いていない案件のほうが少ないです。『MATH 時の落とし子』の公募時期は少なかったですけれどね(笑。
ちなみに『MATH』は‘アーティスト・コラボレーションとしての映画’でした。
企画内容の公開も大切です。
情報漏れが怖い、という理由で一切公開しないひともいますが…^^;
パイロットの公開がベストですが、そういかないので、僕はイメージ曲や画像と筋書きを公開していました。応募者にはネットかメールで脚本を見て頂けるようにして、その返事を待って初めて「応募された」と見なしていました。
それから、忘れがちなのは『自分がどんなことをしてきて、今後何をしたいのか』をまとめて提示すること。
過去の僕自身の経験上、別に受賞実績がなくても、何か共感できるものがあれば応募してくださいます。初心者でも、かけることがあるはずです。好きな映画でも、音楽でも、本でも。「映画監督志望です」なんて、何の情報もありませんよね、この場合。自分をどうやったら知ってもらえるか、いろいろ考える必要があります。自分と一緒に映画を作ることで、どんなメリットがあるのか、見えてくる紹介文に出会うと、応募者ではない僕さえも探りを入れてしまいます(笑。

長々と書きましたが…僕個人は基本的に交通費・食費含めギャラは出しません。
理由は僕が学生であり、同時に上記のような懸念と危機感を持っているからです。この判断にご理解いただける方に応募してほしいと思っています。
当然ながら、作品が何かしらの金銭的評価やビジネスに結びついた場合は、参加者に還元します。結び付けられるように努力します。それ以上の部分は応募者と僕との個人的な話し合いで決定します。
僕の名前(水流ともゆき)で検索すれば、いろいろと過去や現在が分かります。同じ名前で活動しているひとは、今のところいませんし、出てこないと思います(笑。必要に応じて調べてください。未来への方向性も、活動履歴から推察できます。
映像資料、音楽資料、プロフィール、その他多くの情報を公開しています。
募集のコンセプトは、毎度変わりますので一言では言えませんが…。
僕の現場は、「何かをしよう」という漠然とした意思では何の役も回ってきません。スタッフはやることがなくなり、キャストはエキストラにしかなれません。初心者は歓迎ですが、自分の意思をはっきり持っている方を求めています。
「自主映画のスタッフ・キャストさんにギャラを支払うべきかどうか」という、僕ら関係者を常に悩ませる問題があります。
この問題に対する直接的な回答は、結局「公募者と応募者の撮影における関係、社会的立場、参加意欲」の兼ね合わせでケースバイケースで決められていくべきだ、に落ち着きそうですが…。
僕が気にかけているのは、映画の質と絡む部分です。
最近はもう、スタッフ・キャストの募集をネット掲示板でかけることが当たり前になりました。SNSの普及は、それをさらに加速化させていて、連日のように誰かが募集をかけて、誰かが応募しています。
僕が自主映画に最初に絡んだのも、ネット掲示板がきっかけでした。当時はそこまで利用者は多くありませんでしたが…。「ギャラ」や「交通費支払い」、「食費支払い」という文句は今ほど問題にはなっていませんでした。そんなにネット公募で大量の応募があるわけでもなく、あくまで純粋に「身内を増やす」感覚だったのかもしれません。少なくとも駆け出し新人(笑)の僕の場合は、応募者&公募者両方の立場を経験していますが…音楽の仕事を得るためのステップ=経験を踏めるネットワークを作ることが主目的でした。
変遷期がいつだったのかは、僕も知りません。
「ごくわずかながら謝礼を…」を時々見る程度だったのが、今は「交通費・食費付」が圧倒的によく目につきますし、時々「ギャラ日給〜円」も現れました。
学生映画ではまだノーギャラの方が多いですね。
先日は某SNSでも大変話題になっていましたが…製作者側も、折角参加してくださるわけですから、全員に交通費・食費を出して、更にギャラを出したいのです。でも、現実問題、豊富にはない予算をなるだけ機材などの映像資産に回せるならば、そのほうが美しい絵が撮れるのも事実で、葛藤するわけですね。
昔なら公募数も少なかったので、そこまでの思考で終われましたが…。最近は情報の競争率が高いので、「もしギャラを出して(上げて)応募数が増える&演技力の高いひとに来て貰えるなら…」という発想に追い込まれます。
現実、役者さんはフリーターでやってる方多いので、ギャラの出る「仕事」への応募に殺到しています。
さらに最近追い討ちをかけるのが、ある程度大きなグループの「劇場公開」の踊り文句。
ギャラ以上に実績が大事ですから、これは殺し文句ですね(苦笑。例え単館の小さな劇場の深夜上映であっても。
これも公募者の資本力に拠るところ大きくて、『入選して上映』を狙う初心者には辛いものがあります。
そう、資本力のない初心者に、だんだん厳しくなってきていると思うんです。
逆に「お金を出すことで」良質な作品を撮れる可能性が高くなるわけで…当たり前の法則ではあるのですが、それが大きな前提となって自主映画が商業映画っぽい形に変質していくことを懸念しています。
情報化社会は元には戻りませんし、今後も「ギャラ」や「劇場公開」、「著名人が参加」、「販売」を名売った公募は増えると思います。
大切なのは、その中で資本力のない初心者がどう生き残ればいいのか、ということです。
いつの時代もおそらく多くのひとは、ボランティアに寛大です。
そのことが根本から変わることは、よほどの不況に落ち込まない限りないでしょう。ヒトにとっての価値は一元的なものではありませんから。
一番重要なのは、オリジナルな制作コンセプトを打ち出すことだと思います。
「映画祭で受賞を狙う」なんて、今は書いていない案件のほうが少ないです。『MATH 時の落とし子』の公募時期は少なかったですけれどね(笑。
ちなみに『MATH』は‘アーティスト・コラボレーションとしての映画’でした。
企画内容の公開も大切です。
情報漏れが怖い、という理由で一切公開しないひともいますが…^^;
パイロットの公開がベストですが、そういかないので、僕はイメージ曲や画像と筋書きを公開していました。応募者にはネットかメールで脚本を見て頂けるようにして、その返事を待って初めて「応募された」と見なしていました。
それから、忘れがちなのは『自分がどんなことをしてきて、今後何をしたいのか』をまとめて提示すること。
過去の僕自身の経験上、別に受賞実績がなくても、何か共感できるものがあれば応募してくださいます。初心者でも、かけることがあるはずです。好きな映画でも、音楽でも、本でも。「映画監督志望です」なんて、何の情報もありませんよね、この場合。自分をどうやったら知ってもらえるか、いろいろ考える必要があります。自分と一緒に映画を作ることで、どんなメリットがあるのか、見えてくる紹介文に出会うと、応募者ではない僕さえも探りを入れてしまいます(笑。
長々と書きましたが…僕個人は基本的に交通費・食費含めギャラは出しません。
理由は僕が学生であり、同時に上記のような懸念と危機感を持っているからです。この判断にご理解いただける方に応募してほしいと思っています。
当然ながら、作品が何かしらの金銭的評価やビジネスに結びついた場合は、参加者に還元します。結び付けられるように努力します。それ以上の部分は応募者と僕との個人的な話し合いで決定します。
僕の名前(水流ともゆき)で検索すれば、いろいろと過去や現在が分かります。同じ名前で活動しているひとは、今のところいませんし、出てこないと思います(笑。必要に応じて調べてください。未来への方向性も、活動履歴から推察できます。
映像資料、音楽資料、プロフィール、その他多くの情報を公開しています。
募集のコンセプトは、毎度変わりますので一言では言えませんが…。
僕の現場は、「何かをしよう」という漠然とした意思では何の役も回ってきません。スタッフはやることがなくなり、キャストはエキストラにしかなれません。初心者は歓迎ですが、自分の意思をはっきり持っている方を求めています。
2008年09月10日
方針転換
いろんなことでタイヘンな状況にありますが…^^;
時間は全く容赦ないものです。
『夢現ノ床』episode2&3、+事務所関係のショートフィルム撮影に向けて、いくつかこれまでと方針転換せねばなりません。
そのひとつがスタッフの公募。
今まで知り合いつながりで何とかやってきたものの、今後を考えるとこのスタイルの維持は厳しいものがあります。ショートフィルムなら何とでもなりますが、キャストが増えてくると極めて厳しい…。
ところが、募集をかけようにも僕が動けなければ、話も進みません^^; → 停滞中。
もうひとつが脚本の公募。
事務所のショートフィルムを作るうえで、絶対的に脚本が足りません。良質な脚本を提供していただける必要があります。
それから編集^^;
これは期待薄…たまに募集見かけますが、ギャラの出る仕事ならともかく、ノーギャラで引き受けるのはツナガリがある場合くらいでしょ?(苦笑。まだショートモノなのが救いですが。
近日、公募します。
時間は全く容赦ないものです。
『夢現ノ床』episode2&3、+事務所関係のショートフィルム撮影に向けて、いくつかこれまでと方針転換せねばなりません。
そのひとつがスタッフの公募。
今まで知り合いつながりで何とかやってきたものの、今後を考えるとこのスタイルの維持は厳しいものがあります。ショートフィルムなら何とでもなりますが、キャストが増えてくると極めて厳しい…。
ところが、募集をかけようにも僕が動けなければ、話も進みません^^; → 停滞中。
もうひとつが脚本の公募。
事務所のショートフィルムを作るうえで、絶対的に脚本が足りません。良質な脚本を提供していただける必要があります。
それから編集^^;
これは期待薄…たまに募集見かけますが、ギャラの出る仕事ならともかく、ノーギャラで引き受けるのはツナガリがある場合くらいでしょ?(苦笑。まだショートモノなのが救いですが。
近日、公募します。
2008年08月29日
映像表現のコクゴ
DVDで『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』を鑑賞して…なんか書きたくてどうしようもなくなったので、書きます。
3回に1回くらい、僕は適当にタイトルも聞いたことのない新作から選んで借りるのですが…これも、そのなかの1つ。
いや…この作品、タイトルは記憶にある気がします。変なタイトル、くらいで^^;
低予算で悲しいVFX×悲しい演技で、観終わった後どうにもこうにもしてられなくて更に悲しく…ということはよくあるので、嫌なんですが。それでも観てしまうのが僕の性。
それはそうと、この作品。
VFXは手を抜いてないし、演技も気になる点はあるがしっかりしている。このレベルの殺陣なら、ちゃんと手に汗を握れる。画の作りも粗くない。
脚本は原作がいいんでしょう…常套といえばそれまでだが、確実に必要なラインを踏んで楽しめる。しっかり脇役まで揃えていて面白い。主役の色が比較的薄いものの、この手の作品なら文句はナシ。
音楽もフィルムスコアリングで、良質でした。もう一歩味が欲しい気もしましたが。
つまり面白かったわけですが、僕が触れたいのは「チェーンソウ男」を巡る演出について。
異形の怪物の存在を巡る描写が、自分の作品の目指す方向と似ていたので、おぉ…と注目してしまいました。
違ったのは、この映画の悪い(と僕が思う)ところ。
主人公達がちゃんと答えを喋ってしまっているんです…。
エンディングでは、再度ぼかすことで、一応考えさせる体裁を取っているものの、国語の問題で言うなら小学生レベル。
怪物の描写だけでなく、ナレーションで語ってしまう部分が多くて、それが非常に残念でした…。演技で役者さんが見せてるんだから、そこにナレーションはないだろう、というシーンが多い。
「チェーンソウ男」は『MATH』ほどではないですが、精神的な象徴。だから分かりにくいのも事実ですが…そこを映像や演出で見せて考えさせるのが、映画の文化的な面白みのひとつであり、この映画の時代背景が訴える問題意識にも繫がるもののような気がします。
ただ、この作品は勉強になりました。
『MATH』の現在のバージョンは、高校レベルの国語力を要します。見落としたら確実に解釈できません(苦笑。思い込みを持って観てしまうと、結局何だったのか分からないままです。
小学生レベルまで落とすのは嫌ですが、中学レベルくらいなら、作品の質を保てるかもしれません。
3回に1回くらい、僕は適当にタイトルも聞いたことのない新作から選んで借りるのですが…これも、そのなかの1つ。
いや…この作品、タイトルは記憶にある気がします。変なタイトル、くらいで^^;
低予算で悲しいVFX×悲しい演技で、観終わった後どうにもこうにもしてられなくて更に悲しく…ということはよくあるので、嫌なんですが。それでも観てしまうのが僕の性。
それはそうと、この作品。
VFXは手を抜いてないし、演技も気になる点はあるがしっかりしている。このレベルの殺陣なら、ちゃんと手に汗を握れる。画の作りも粗くない。
脚本は原作がいいんでしょう…常套といえばそれまでだが、確実に必要なラインを踏んで楽しめる。しっかり脇役まで揃えていて面白い。主役の色が比較的薄いものの、この手の作品なら文句はナシ。
音楽もフィルムスコアリングで、良質でした。もう一歩味が欲しい気もしましたが。
つまり面白かったわけですが、僕が触れたいのは「チェーンソウ男」を巡る演出について。
異形の怪物の存在を巡る描写が、自分の作品の目指す方向と似ていたので、おぉ…と注目してしまいました。
違ったのは、この映画の悪い(と僕が思う)ところ。
主人公達がちゃんと答えを喋ってしまっているんです…。
エンディングでは、再度ぼかすことで、一応考えさせる体裁を取っているものの、国語の問題で言うなら小学生レベル。
怪物の描写だけでなく、ナレーションで語ってしまう部分が多くて、それが非常に残念でした…。演技で役者さんが見せてるんだから、そこにナレーションはないだろう、というシーンが多い。
「チェーンソウ男」は『MATH』ほどではないですが、精神的な象徴。だから分かりにくいのも事実ですが…そこを映像や演出で見せて考えさせるのが、映画の文化的な面白みのひとつであり、この映画の時代背景が訴える問題意識にも繫がるもののような気がします。
ただ、この作品は勉強になりました。
『MATH』の現在のバージョンは、高校レベルの国語力を要します。見落としたら確実に解釈できません(苦笑。思い込みを持って観てしまうと、結局何だったのか分からないままです。
小学生レベルまで落とすのは嫌ですが、中学レベルくらいなら、作品の質を保てるかもしれません。
2008年08月26日
イベント終了
24日、DAICON7のイベント無事終了しました。
奥まった場所ながら、ちゃんとピンで狙ってきてくださる方たちがいて…。正直『MATH』も『f(t)』も難解なんで、途中退場者続出するだろうな…と思っていたら、そうでもなく。
驚きは『f(t)』。
時間の関数として人生や物事を捉える、という難解なコンセプトの作品で、笑いが起こる珍現象…。脚本書いた僕としては、これ以上ない喜びです。
『MATH』は、このイベントの機会通じて、初めて真に客観視できたかもしれません。
コアな方が満足できるように、いくつか別バージョン用に編集している素材で同じアングルのものがあれば置き換えたんですが、元映像の良さがはっきり感じられたり。すごい努力の痕跡が残っていて、そういうものは全部残しました。技術がないなりの工夫がものすごい。
内輪ナシ(遠いので…)、特別な張り紙もナシで、計20名くらいの観客を集められたこのイベント。
収穫大でした。
もっとSF好きな方に観て貰いたいですね。
また上映機会を探っていきます。
イベント後は神戸へ向かって、MATHにアクセサリー提供やスタイリストとして参加していただいたRoa.の展示即売イベントへ!
相変わらず器用な方々です(笑。
今後の映像で使うために、アクセサリーを仕入れてきました^^。
その後、また別の映画関係の打ち上げにも参加したりしつつ。
今後の活動計画を見直していました。
いろんなアイデアがあるんですが、どれがベストか。
悩みどころも多いんですが、探り探りやっていこうと思います。
奥まった場所ながら、ちゃんとピンで狙ってきてくださる方たちがいて…。正直『MATH』も『f(t)』も難解なんで、途中退場者続出するだろうな…と思っていたら、そうでもなく。
驚きは『f(t)』。
時間の関数として人生や物事を捉える、という難解なコンセプトの作品で、笑いが起こる珍現象…。脚本書いた僕としては、これ以上ない喜びです。
『MATH』は、このイベントの機会通じて、初めて真に客観視できたかもしれません。
コアな方が満足できるように、いくつか別バージョン用に編集している素材で同じアングルのものがあれば置き換えたんですが、元映像の良さがはっきり感じられたり。すごい努力の痕跡が残っていて、そういうものは全部残しました。技術がないなりの工夫がものすごい。
内輪ナシ(遠いので…)、特別な張り紙もナシで、計20名くらいの観客を集められたこのイベント。
収穫大でした。
もっとSF好きな方に観て貰いたいですね。
また上映機会を探っていきます。
イベント後は神戸へ向かって、MATHにアクセサリー提供やスタイリストとして参加していただいたRoa.の展示即売イベントへ!
相変わらず器用な方々です(笑。
今後の映像で使うために、アクセサリーを仕入れてきました^^。
その後、また別の映画関係の打ち上げにも参加したりしつつ。
今後の活動計画を見直していました。
いろんなアイデアがあるんですが、どれがベストか。
悩みどころも多いんですが、探り探りやっていこうと思います。
2008年08月19日
夢見るコトバ、クランクアップ
ベネズエラ映画第4弾『夢見るコトバ』、25名もの方々(公募ナシ、全員僕繋がり)の力添えをもらって、昨日予定通りクランクアップしました><。
主演の二人が共に過去に一度自主映画出演しただけの初心者でありながら、僕もそれとは関係なく本気で脚本書いて臨んだ撮影。
初心者の方は…特に気持ちが入っていると、どうしても形から入ってしまう。どこかのドラマの物まねになって、結局動きは伝わっても気持ちは何も伝わってこない。
でも脚本はおそらく僕のこれまでの脚本で最も心情ドラマを意識したもの。フィナーレのやりとりはその究極で、これを完全に解釈して演じきるのは、恐らくプロでも難しい。
最終日最後のシーンにそれをもってきて…。
やはり悪戦苦闘。
どう見ても物まねの応酬になっていて、ひたすら時間をかけて心情理解に努めて貰いました。
間違いなく、この作品の評価を決めるフィナーレ。
あの場、あの時間、あのキャストで可能な最大限は引き出せたと思っています。
『夢見るコトバ』、制作途中(年内残り撮影)の『夢現ノ床』、ReDesign版『MATH』の3つの自分監督作で、これから激しい編集バトルです。
3つの作品間の争いで、いい方向に高めあっていきたいとことです。
主演の二人が共に過去に一度自主映画出演しただけの初心者でありながら、僕もそれとは関係なく本気で脚本書いて臨んだ撮影。
初心者の方は…特に気持ちが入っていると、どうしても形から入ってしまう。どこかのドラマの物まねになって、結局動きは伝わっても気持ちは何も伝わってこない。
でも脚本はおそらく僕のこれまでの脚本で最も心情ドラマを意識したもの。フィナーレのやりとりはその究極で、これを完全に解釈して演じきるのは、恐らくプロでも難しい。
最終日最後のシーンにそれをもってきて…。
やはり悪戦苦闘。
どう見ても物まねの応酬になっていて、ひたすら時間をかけて心情理解に努めて貰いました。
間違いなく、この作品の評価を決めるフィナーレ。
あの場、あの時間、あのキャストで可能な最大限は引き出せたと思っています。
『夢見るコトバ』、制作途中(年内残り撮影)の『夢現ノ床』、ReDesign版『MATH』の3つの自分監督作で、これから激しい編集バトルです。
3つの作品間の争いで、いい方向に高めあっていきたいとことです。
2008年08月18日
『夢見るコトバ』撮影中
ベネズエラ映画第4弾『夢見るコトバ』、撮影も残すところあと一日。
今回は全員僕繋がり&ほぼ全員過去に映像関係で絡みアリ、ということもあって、打ち合わせは全部インターネット&メール、というスタイル。
スケジュールも、初日30分遅れでスタート&終了した以外、完璧に予定通り。
『MATH』出演組では、カレ役だったあばた真和さんに主人公の友人「ヤス」役、巫女役だった野中ひゆさんに主人公の妹「ヘユ」役、そして、順役だった山田浩史さんに「アバンチュール・ヤマダ」役をお願いしています。
3人とも、『MATH』以来の僕の作品出演です。
浪速の縦ノリコメディー → 怪演、奇演の連発で、現場も盛り上がっている模様^^。
18日@最終日は最近の僕の活動母体ナカノゾクの撮影スタイルを存分に発揮して、締めくくります。
2008年08月12日
『夢見るコトバ』撮影準備
『夢見るコトバ』撮影準備追い込み中。
ロケ場所は全て確定。
天王寺、難波、梅田の3箇所外ロケ+スタジオ撮影です。
制作の仕事も全部僕がやるというスタイルは相変わらずで…しんどくもあり、やりがいもあり。いずれもっと大きな作品撮るには、この辺をなんとかしないといけません。制作チーム体制を作ることになるのかな…。
しかし今回はオール僕ツナガリのスタッフ&キャスト。
ベネズエラの仲間+最近の活動主体のナカノゾクのメンバー、大学時代の仲間に、他の撮影現場で一緒だった方々、お世話になっている事務所の方々。
みんな僕の作品は知っているので、そういう意味では安心してやれそうです。
課題はナカノゾク方式のスピード撮影に、経験少ないキャストさんが耐えられるかどうか。一日目が勝負どころです。
ロケ場所は全て確定。
天王寺、難波、梅田の3箇所外ロケ+スタジオ撮影です。
制作の仕事も全部僕がやるというスタイルは相変わらずで…しんどくもあり、やりがいもあり。いずれもっと大きな作品撮るには、この辺をなんとかしないといけません。制作チーム体制を作ることになるのかな…。
しかし今回はオール僕ツナガリのスタッフ&キャスト。
ベネズエラの仲間+最近の活動主体のナカノゾクのメンバー、大学時代の仲間に、他の撮影現場で一緒だった方々、お世話になっている事務所の方々。
みんな僕の作品は知っているので、そういう意味では安心してやれそうです。
課題はナカノゾク方式のスピード撮影に、経験少ないキャストさんが耐えられるかどうか。一日目が勝負どころです。
2008年08月06日
夢見るコトバ執筆&MATH上映情報
今朝やっとお盆撮影の作品『夢見るコトバ』の脚本を書き終えました…。
2年以上かけて熟成したストーリーは、なかなか好評みたいです^^。
実際に今の話の雛形になったのは、2週間前ですが…。
ベネズエラっぽいコメディーに仕上がりました♪
さて、もうひとつ今戦っている編集作業に絡んで…。
「MATH 時の落とし子」「f(t)」の上映が一件確定しました。
第47回 日本SF大会 DAICON7 @ 岸和田市立浪切ホール2階
08年8月24日(二日目)午後12時〜13時半
http://www.daicon7.jp/
「MATH」に関しては、映像の半分と音がリニューアルされます^^。
「f(t)」は初公開です。
どちらもマニアックですが…他にもSF自主映画の上映などあるらしいので、負けじとマニアックに上映映像を仕上げようと思います(笑。
2年以上かけて熟成したストーリーは、なかなか好評みたいです^^。
実際に今の話の雛形になったのは、2週間前ですが…。
ベネズエラっぽいコメディーに仕上がりました♪
さて、もうひとつ今戦っている編集作業に絡んで…。
「MATH 時の落とし子」「f(t)」の上映が一件確定しました。
第47回 日本SF大会 DAICON7 @ 岸和田市立浪切ホール2階
08年8月24日(二日目)午後12時〜13時半
http://www.daicon7.jp/
「MATH」に関しては、映像の半分と音がリニューアルされます^^。
「f(t)」は初公開です。
どちらもマニアックですが…他にもSF自主映画の上映などあるらしいので、負けじとマニアックに上映映像を仕上げようと思います(笑。
2008年07月24日
ベネズエラ新作、執筆中
面白い、とは何か。
今週月曜@休から僕の創作脳は、シナリオ作成モードに切り替え。
常に「面白い物語」について考えている状態。
作曲はどこでもできるんですが、モノ書きは冷房の効いたベストな環境じゃないと進みません、どういうわけか。
共に6月くらいから考え始め、いろんな事情で延びて、至急を要する時期になってしまった2件。
片方は我らがベネズエラ10周年記念作。
もう片方はお世話になっている事務所のショートフィルム。
両者とも、必要な下調べは完璧。
下調べとは、近い系統の映画を研究すること。
SF映画とは言えオリジナル路線を強調している「MATH」や「夢現ノ床」とは違って、両者ともはっきりしたルーツがあります。
しかし、調べれば調べるほど、面白い、って難しい。
B級にはB級の楽しみ方があって、B級マニアは例えばシリアスな面白さを求めない。
でも、名作はそうした王道を押さえながらも、超えたところに+な面白さがある。
ちなみに現在、ベネズエラ新作のプロットはだんだん元アイデアの「ロックバンド」から離れつつあります…^^;
今24日夜現在、魔女を登場させようとしていたり…!?
飛べないブタ、第3成長期(横)の学生、髪の毛の量が気になるニート。
笑える作品にできれば…いい意味で。
今週月曜@休から僕の創作脳は、シナリオ作成モードに切り替え。
常に「面白い物語」について考えている状態。
作曲はどこでもできるんですが、モノ書きは冷房の効いたベストな環境じゃないと進みません、どういうわけか。
共に6月くらいから考え始め、いろんな事情で延びて、至急を要する時期になってしまった2件。
片方は我らがベネズエラ10周年記念作。
もう片方はお世話になっている事務所のショートフィルム。
両者とも、必要な下調べは完璧。
下調べとは、近い系統の映画を研究すること。
SF映画とは言えオリジナル路線を強調している「MATH」や「夢現ノ床」とは違って、両者ともはっきりしたルーツがあります。
しかし、調べれば調べるほど、面白い、って難しい。
B級にはB級の楽しみ方があって、B級マニアは例えばシリアスな面白さを求めない。
でも、名作はそうした王道を押さえながらも、超えたところに+な面白さがある。
ちなみに現在、ベネズエラ新作のプロットはだんだん元アイデアの「ロックバンド」から離れつつあります…^^;
今24日夜現在、魔女を登場させようとしていたり…!?
飛べないブタ、第3成長期(横)の学生、髪の毛の量が気になるニート。
笑える作品にできれば…いい意味で。
2008年07月15日
近況
ベネズエラ新作映画、なかなか準備が進まず、お盆に撮りきれるか怪しい気配…。
昨年一度原作のプロットを書いているのですが、そのままだと確実に予算と時間オーバーするので、アイデアを練り直しているところです。ロックバンドのライブシーンでエンディング…かっこいいんですけど、大学院生の学外自主映画制作では限界です^^;

さて、最近はというと、映画『トラ・コネ』の予告編を制作していました。3分バージョンで、テーマ曲以外の音楽は自分で書き下ろしました。
たぶん(?)ネット公開されると思うので、その折にはお知らせします。
それから、ナカノゾク制作のミュージックビデオ風ショートムービーの編集&作曲。こちらはついさっき仕上げたところです。
『MATH』は8月末の日本SF大会イベント内上映に向けて、再編集…。
上映日は24日に確定した模様です。詳細はまた後日。
昨年一度原作のプロットを書いているのですが、そのままだと確実に予算と時間オーバーするので、アイデアを練り直しているところです。ロックバンドのライブシーンでエンディング…かっこいいんですけど、大学院生の学外自主映画制作では限界です^^;
さて、最近はというと、映画『トラ・コネ』の予告編を制作していました。3分バージョンで、テーマ曲以外の音楽は自分で書き下ろしました。
たぶん(?)ネット公開されると思うので、その折にはお知らせします。
それから、ナカノゾク制作のミュージックビデオ風ショートムービーの編集&作曲。こちらはついさっき仕上げたところです。
『MATH』は8月末の日本SF大会イベント内上映に向けて、再編集…。
上映日は24日に確定した模様です。詳細はまた後日。
2008年06月17日
「MATH」再編集、開始。
細々とPCの空き容量を睨みつつ、再キャプチャしていた素材を眺めながら、選別。
すでにこの段階から、先のバージョンの「MATH」とは異なるものになっています。
昔と違って、編集環境の悩みから開放されている分、インスピレーションも自由。
元の素材はHDV720p。
今の僕ならこんな撮り方絶対しないなぁと苦笑いしつつ&キャストやスタッフの皆さんに申し訳ないことしたな…と思いつつ^^;
720p(1280×720)の映像から欲しい部分をDV(720×480ワイド)で切り出す、という編集法で、すでに撮り終えている素材から今の僕が必要とする映像を作っています。
→最大で1.6倍ちょっとのデジタルズームが可能…そんな感じです。
デジタルズームだけでは味気ないので、そこはエフェクト処理でぼかしを入れて光学ズームのような絵にしたり。或いは一旦静止画でキャプチャして、アニメーションで作りこんだり。
この一年で磨いたテクニックで、もう一度昔の映像に息を吹き込んでいきます^^。
2008年03月31日
「静かの海」完成
先日28日、大阪・中崎町のカフェ・アマントにて松本佳乃監督作『静かの海』@水流ともゆき編集版のプレミア公開がありました^^。
…僕も研究忙しくて、当日日付変わってからスコア作曲始める暴挙でしたが…(苦笑。変なところでプロ魂みせて、完成させました><。
MATHと同じく40分の大作。日本のサントラ作曲の仕事は、期間短いのでこのスピードは自信になりますけど…んー。
監督の脚本とは全然違う展開で、監督編集版観たひとからは「別物」という評価。
実際映画の後半は、かなり僕っぽさが出てるかな…と思います。音楽も現代音楽調で、新境地を開拓してみました。
少し修正作業しますが、おいおい公開されていくと思うので、見かけたら是非チェックしてみてください。
『静かの海』
<キャスト>
東美沙子、岡崎広志、宮崎可奈子、
鈴木ただし、平松実季、大月緑
<スタッフ>
監督・脚本:松本佳乃
撮影・音楽:水流ともゆき
録音:中野のぞみ
ヘルプ:大谷知子
編集・構成監修:水流ともゆき・ナカノゾク
編集も一段上のレベルに達したかな…。
今は『f(t)』の編集中です。事情あって先日少し追加撮影して+完成を4月半ばに延期させることになったのですが、テクニカルにも楽しめる仕上がりになるよう、あと2週間ばかりがんばります。
その後…このサイト見てくださってる方にはお待ちかねかもしれませんが…『MATH 時の落とし子』の新バージョンの編集です^^。
えーっと、もう邪魔するものはないので(苦笑、集中してやります…;
こちら、完成&公開は今年の夏です!確定です(笑。
…僕も研究忙しくて、当日日付変わってからスコア作曲始める暴挙でしたが…(苦笑。変なところでプロ魂みせて、完成させました><。
MATHと同じく40分の大作。日本のサントラ作曲の仕事は、期間短いのでこのスピードは自信になりますけど…んー。
監督の脚本とは全然違う展開で、監督編集版観たひとからは「別物」という評価。
実際映画の後半は、かなり僕っぽさが出てるかな…と思います。音楽も現代音楽調で、新境地を開拓してみました。
少し修正作業しますが、おいおい公開されていくと思うので、見かけたら是非チェックしてみてください。
『静かの海』
<キャスト>
東美沙子、岡崎広志、宮崎可奈子、
鈴木ただし、平松実季、大月緑
<スタッフ>
監督・脚本:松本佳乃
撮影・音楽:水流ともゆき
録音:中野のぞみ
ヘルプ:大谷知子
編集・構成監修:水流ともゆき・ナカノゾク
編集も一段上のレベルに達したかな…。
今は『f(t)』の編集中です。事情あって先日少し追加撮影して+完成を4月半ばに延期させることになったのですが、テクニカルにも楽しめる仕上がりになるよう、あと2週間ばかりがんばります。
その後…このサイト見てくださってる方にはお待ちかねかもしれませんが…『MATH 時の落とし子』の新バージョンの編集です^^。
えーっと、もう邪魔するものはないので(苦笑、集中してやります…;
こちら、完成&公開は今年の夏です!確定です(笑。
2008年02月27日
「MATH 時の落とし子」
情報、通信業界の発展は早いもので、2年前とはもう全然状況が違います。
「MATH」は生まれてませんけれど(笑。
でも、だんだん下地になる技術が確立されて、市場にも現れてきているなぁ、と感じます。
今でもそういうニュースは常にチェックしていて、全編を再構成した新しい「MATH」が「古い」ことにならないよう、微妙に設定のアップデートをしようとしていたり…。
さて、ニューバージョンの『MATH 時の落とし子』の公開に向けての交渉を始めています。
確定ではないですが、今年の夏の終わりに大阪のイベントで上映できるように調整しています^^。製作時間から計算するに、おそらくそれが新しい『MATH』のプレミア上映になると思われます。
実写ベースのアニメーション風再構成、とでも言うべきか…2年前の映像を今の僕が求めるクオリティーまで引き上げる技術が身についてきて、理想の映像で作れそうな感触です。
映像の見せ方がだいぶ変わります。
確率的モンタージュ、かな。
折角作品で情報科学を扱っているんで、描写も「MATH!」って感じのするものにしてみようと、映像のモンタージュ理論をベイズ的に捉えた数学的な絵の配置を試みます。
…どんなのになるんでしょう?(笑
そういう実験的なアイデアを成功させるためには、絵のインパクトが必要で…今、僕を悩ませているのがそれです。
鍵を握るのは、「巫女」と「オブジェ」なのは確かですね。
「MATH」は生まれてませんけれど(笑。
でも、だんだん下地になる技術が確立されて、市場にも現れてきているなぁ、と感じます。
今でもそういうニュースは常にチェックしていて、全編を再構成した新しい「MATH」が「古い」ことにならないよう、微妙に設定のアップデートをしようとしていたり…。
さて、ニューバージョンの『MATH 時の落とし子』の公開に向けての交渉を始めています。
確定ではないですが、今年の夏の終わりに大阪のイベントで上映できるように調整しています^^。製作時間から計算するに、おそらくそれが新しい『MATH』のプレミア上映になると思われます。
実写ベースのアニメーション風再構成、とでも言うべきか…2年前の映像を今の僕が求めるクオリティーまで引き上げる技術が身についてきて、理想の映像で作れそうな感触です。
映像の見せ方がだいぶ変わります。
確率的モンタージュ、かな。
折角作品で情報科学を扱っているんで、描写も「MATH!」って感じのするものにしてみようと、映像のモンタージュ理論をベイズ的に捉えた数学的な絵の配置を試みます。
…どんなのになるんでしょう?(笑
そういう実験的なアイデアを成功させるためには、絵のインパクトが必要で…今、僕を悩ませているのがそれです。
鍵を握るのは、「巫女」と「オブジェ」なのは確かですね。
2008年02月07日
最近の活動
さて、もう2月。
今年はまだ目立った活動はしていません。
主に大量の編集作業。

ベネズエラとは別グループのナカノゾクの作品ですが、「HENTAI」という6分のショート・ムービーが完成しています^^。監督5本目の作品になります。
なんと…音楽がありません!!
その代わり、映画全体がひとつの音楽のような感じに仕上がっています。
もういつでも公開できるんですけれど…都合、もう少し先に(笑。

撮影は?…というと、他の監督さんの現場で音声(&照明)手伝いをしています。こちら予定より遅れて来週でクランクアップです。

で、自分の新作ですが…。
つい数時間前、今週末に撮影が決定しました(笑。
30秒程度のショートショート…その日のうちに粗編集まで終わらせる計画です。
明後日には撮影ですね;
さぁ気まぐれショートショート、どうなるかな??
…いや、自信あってのことですけどね(笑。
今年はまだ目立った活動はしていません。
主に大量の編集作業。
ベネズエラとは別グループのナカノゾクの作品ですが、「HENTAI」という6分のショート・ムービーが完成しています^^。監督5本目の作品になります。
なんと…音楽がありません!!
その代わり、映画全体がひとつの音楽のような感じに仕上がっています。
もういつでも公開できるんですけれど…都合、もう少し先に(笑。
撮影は?…というと、他の監督さんの現場で音声(&照明)手伝いをしています。こちら予定より遅れて来週でクランクアップです。
で、自分の新作ですが…。
つい数時間前、今週末に撮影が決定しました(笑。
30秒程度のショートショート…その日のうちに粗編集まで終わらせる計画です。
明後日には撮影ですね;
さぁ気まぐれショートショート、どうなるかな??
…いや、自信あってのことですけどね(笑。
2007年08月07日
編集、静かの海
新パソコン×Premiere CS2で、映像編集生活。
・『MATH 時の落とし子』HDV版
・気まぐれショートフィルム『小さくて、小さな星』
・『静かの海』(松本佳乃監督)
3つの編集抱えてます(^^;
特殊効果を使わない&僕監督作ではない『静かの海』から作業中。
フツウのDVサイズの映像なら軽々なマシンも、HDVはちょっと重い…。
淡路島ロケの『静かの海』は、これまでになくロケ地の景観を取り入れた映像。設定では「小さな島」なんで、淡路のスケールを出すわけにはいかないんですが。『MATH』から一年以上経って、カメラワークは大幅に変化してますね。
写真は編集中の1カットより。
海のスケール感が好きです。
あ、色合いは本物より激しくして遊んでいますけれど。
2007年07月10日
映画ぷりぷろ中(毒?
ちょっと、どころでもなく時間の足りない今日この頃。
特に研究が進んでいないのが気になる;
映画「静かの海」のクランクインもあと少し。
脚本読み直して、細かい撮影イメージをチェック。
フツウは監督さんの絵コンテ通りに、ただカメラを回すのが仕事なんですけれど…。しかしまぁ比較的カメラワークに自由度許してもらってるんで、自分の映画級に映像イメージを再構成しています。
…いろいろ考えてしまうのは、僕の性ですね。
僕の監督作品として準備中『絃のふるえ(仮』は、脚本をワードに打ち終えたところ。
ノートに書いた第一稿は4月の半ばに完成してたから…もう3ヶ月も経ってます^^;
姫路駅前、『山陽下』と呼ばれるストリートミュージシャンの集う場所の一瞬のドラマを描く5分の作品。
姫路に住んでいた人間にしか見えないような、姫路らしい魅力を映像に出そうと思ってます。慣れ飽きたような土地って、すごくジメッとしていて土っぽい空気感があるんですよね。それが美しく見える瞬間を描きたい。
もうキャスティングはいつでも始められるけど…今やったら僕の頭がパニックに陥るので(苦笑)、もう少し待とう…。
特に研究が進んでいないのが気になる;
映画「静かの海」のクランクインもあと少し。
脚本読み直して、細かい撮影イメージをチェック。
フツウは監督さんの絵コンテ通りに、ただカメラを回すのが仕事なんですけれど…。しかしまぁ比較的カメラワークに自由度許してもらってるんで、自分の映画級に映像イメージを再構成しています。
…いろいろ考えてしまうのは、僕の性ですね。
僕の監督作品として準備中『絃のふるえ(仮』は、脚本をワードに打ち終えたところ。
ノートに書いた第一稿は4月の半ばに完成してたから…もう3ヶ月も経ってます^^;
姫路駅前、『山陽下』と呼ばれるストリートミュージシャンの集う場所の一瞬のドラマを描く5分の作品。
姫路に住んでいた人間にしか見えないような、姫路らしい魅力を映像に出そうと思ってます。慣れ飽きたような土地って、すごくジメッとしていて土っぽい空気感があるんですよね。それが美しく見える瞬間を描きたい。
もうキャスティングはいつでも始められるけど…今やったら僕の頭がパニックに陥るので(苦笑)、もう少し待とう…。
2007年06月30日
7月の予定
大学院のほう、研究発表(内輪ですが…)終えてまた一息。
7月の予定が洒落にならないくらいギッシリ埋まってきて、喜んでいいのかどうなのか。まだ月変わってないのに!
当然これからも予定は増えて、1日に複数件こなす僕得意のパターンになるわけです。大学院生やりながら、の限界は嫌でも感じますね…。
平日も打ち合わせや撮影予定アリ。深夜研究コース確定。
といっても、気持ちはすごくポジティブです^^。
7月の予定。
新作のほうは、まずショートフィルムのほうから動きます。
先週姫路でメインの撮影場所候補地をロケハン。
…ちょっと風景変わってましたね。
歩きなれてる場所なんで、撮影自体はやりやすそう。
現在は歌の作曲中。連日ギター弾きながら試行錯誤。
結構気持ちが定まらない…。
その他。
まず、「静かの海」松本佳乃監督作品の淡路島合宿ロケ!
次の日曜に最終読み合わせで、いよいよ、という感じ。
僕は撮影と音楽担当で参加。
カメラは僕のGR-HD1と、監督のカメラの二つを使用する予定。
ほぼ撮影に関しては全て任されているので、自分の作品撮るのと大差ないんですが…それでも、監督、という立場でないのは、すごく気の持ち方が楽ですね。
小さな島という環境で育った、幼馴染みの男女の物語。
島を出て久しぶりに帰ってきた男が彼女を連れてきて…という展開で、それから数日間の交流を描く作品です。
「MATH 時の落とし子」ではできなかった、より人間っぽい映像表現に挑戦したいところです。
もう一作、撮影補助でショートフィルムに参加します。
こちらの詳細はまた後日。
7月の予定が洒落にならないくらいギッシリ埋まってきて、喜んでいいのかどうなのか。まだ月変わってないのに!
当然これからも予定は増えて、1日に複数件こなす僕得意のパターンになるわけです。大学院生やりながら、の限界は嫌でも感じますね…。
平日も打ち合わせや撮影予定アリ。深夜研究コース確定。
といっても、気持ちはすごくポジティブです^^。
7月の予定。
新作のほうは、まずショートフィルムのほうから動きます。
先週姫路でメインの撮影場所候補地をロケハン。
…ちょっと風景変わってましたね。
歩きなれてる場所なんで、撮影自体はやりやすそう。
現在は歌の作曲中。連日ギター弾きながら試行錯誤。
結構気持ちが定まらない…。
その他。
まず、「静かの海」松本佳乃監督作品の淡路島合宿ロケ!
次の日曜に最終読み合わせで、いよいよ、という感じ。
僕は撮影と音楽担当で参加。
カメラは僕のGR-HD1と、監督のカメラの二つを使用する予定。
ほぼ撮影に関しては全て任されているので、自分の作品撮るのと大差ないんですが…それでも、監督、という立場でないのは、すごく気の持ち方が楽ですね。
小さな島という環境で育った、幼馴染みの男女の物語。
島を出て久しぶりに帰ってきた男が彼女を連れてきて…という展開で、それから数日間の交流を描く作品です。
「MATH 時の落とし子」ではできなかった、より人間っぽい映像表現に挑戦したいところです。
もう一作、撮影補助でショートフィルムに参加します。
こちらの詳細はまた後日。
2007年06月16日
パソコン
予定配達日より早く、パソコンが到着。
Athlon 64 X2 5600+にメモリ2G、グラフィックボード搭載だから、中級狙いの買い物が多い僕にしては珍しい上位機種。
これでやっと買っておきながらインストールすらできずにいた、AdobeのProduction Studioが使えるようになりました(苦笑。
つまるところ、やっとハイビジョンベースの編集環境が整った、と。
『MATH』再編集開始!
同時に新作ショート作品の手書き脚本をPCで打ち直して、役者募集のために企画書作り。
だいぶ僕の中でキャストさんのイメージも固まってきました。
ドキッとする演出をしてみたくて、すでにテンションが上がりすぎくらい上がっています(笑。
20分の新作は、コメディータッチな青春恋愛ものでストーリーを決定。
『僕はカノジョに片思い』。
本当だったらすごく切ない話なんですが…(^^;
メルヘンチック&コミカルに描いてみたいと思ってます。
ストーリーは、去年から仲間で議論してきた「遠くまで行こう」という仮題の脚本をベースに。フィナーレのシーンはCGも使う演出を予定。
Athlon 64 X2 5600+にメモリ2G、グラフィックボード搭載だから、中級狙いの買い物が多い僕にしては珍しい上位機種。
これでやっと買っておきながらインストールすらできずにいた、AdobeのProduction Studioが使えるようになりました(苦笑。
つまるところ、やっとハイビジョンベースの編集環境が整った、と。
『MATH』再編集開始!
同時に新作ショート作品の手書き脚本をPCで打ち直して、役者募集のために企画書作り。
だいぶ僕の中でキャストさんのイメージも固まってきました。
ドキッとする演出をしてみたくて、すでにテンションが上がりすぎくらい上がっています(笑。
20分の新作は、コメディータッチな青春恋愛ものでストーリーを決定。
『僕はカノジョに片思い』。
本当だったらすごく切ない話なんですが…(^^;
メルヘンチック&コミカルに描いてみたいと思ってます。
ストーリーは、去年から仲間で議論してきた「遠くまで行こう」という仮題の脚本をベースに。フィナーレのシーンはCGも使う演出を予定。

